こんにちは、元公務員のユウです。

前回の記事(公務員試験の目標の決め方|モチベーション維持のコツ)では、公務員試験の勉強を始めるにあたってやるべき3つ目の「どの仕事を目指すのか決める」について書かせてもらいました。今回の記事では、4つ目のやるべきことである「試験科目について確認する」について書かせてもらいます。

公務員試験を勉強するにあたって、試験科目を確認することは大切です。当たり前ではありますが、どんな科目が出題されるのか知っていなければ、どの科目を勉強したらいいのか対策を取ることはできません。

また、官庁や役所によって試験科目の出題数が違ったり、出題科目が被ることがあるので、何の科目を重点的に勉強するべきかを把握することができます。

公務員試験の試験科目はとても幅広いです。効率よく勉強するためにも、試験科目をしっかりと確認しましょう。

試験科目の全体像

公務員試験の試験科目は数多くあります。まずは大きな括りで全体像を説明したいと思います。

公務員試験の科目は大きく分けると2つに分かれます。それが「教養科目」と「専門科目」です。

それぞれの科目を簡単に言うと、「教養科目」は高校までに習う内容、「専門科目」は大学から習う内容、という感じです。

教養科目も専門科目もどちらもとても範囲が広いのですが、教養科目の方が範囲が広いです。そして、内容的には専門科目の方が難易度が高いと感じます。

また、市役所(政令指定都市を除く)や警察官、国立大学法人等の試験は教養科目のみが出題されます。県庁や政令指定都市、国家公務員の試験は教養科目と専門科目の両方が出題されます。

試験区分教養科目専門科目
市役所(政令指定都市を除く)
警察官・消防官
国立大学法人等職員
地方上級(県庁・政令指定都市)
東京特別区
国家一般職
国税専門官等(国家専門職)
裁判所事務官

また、公務員試験は主に行政職と技術職に分かれますが、教養科目は行政職と技術職で共通です。一方、専門科目はガラッと変わります。

次は教養科目と専門科目の内容について、少し詳しく説明します。

教養科目

教養科目について、全体像を表にまとめたので、こちらをご覧ください。

分野科目内容
一般知能数的処理数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈
一般知能文章理解現代文、英文
一般知識人文科学世界史、日本史、地理、思想、文芸
一般知識自然科学数学、物理、化学、生物、地学
一般知識社会科学法律、政治、経済、社会
一般知識時事

この表を基に科目について説明していきます。教養科目は大きく分けると「一般知能」「一般知識」に分かれます。

一般知能

「一般知能」には「数的処理」と「文章理解」があります。

「数的処理」には、算数のような「数的推理」、パズルゲームのような「判断推理」、図形等を読み解く「空間把握」、資料から読み解く「資料解釈」が出題されます。

そして「文章理解」には、出題された文章を読んで正解の選択肢を答える問題が「現代文」と「英文」で出題されます。

「一般知能」ということで、知っている知識で答えるのではなく、解答を導き出すために思考を巡らす必要がある問題が出題されます。

近年はこの一般知能の科目が重視されていて、出題数が増える傾向にあります。

私は数的処理の科目が大変苦手でとても苦労しました。苦手な人は本当に苦手だと思います。ただ、対策もちゃんとありますので、また別の記事で詳しく書かせてもらいます。

一般知識

一般知識は「人文科学」「自然科学」「社会科学」「時事」に分かれます。

「人文科学」「自然科学」「社会科学」の科目の構成は表のとおりです。一般知識は一般知能とは違い、知っている知識で答える問題がメインとなります。内容としては高校生までに習う内容となります。

また、「時事」の科目は、政治や経済、環境等、現在話題となっている事柄に関する内容が出題されます。

官庁や役所にもよりますが、近年は一般知識の出題数が少しずつ減っています。私が受験した時は、国家公務員については一般知識の出題数が大幅に減っていました。

範囲は広いですが、コツコツやっていけば十分得点できます。

専門科目

専門科目についても表にまとめましたので、まずはこちらをご覧ください。

分野科目
法律系憲法、行政法、民法(総則・物権)、民法(債権・親族相続)
経済系ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学・経済事情、経営学
行政系政治学、行政学、国際関係、社会学
その他心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)

表の科目は、国家公務員一般職に出題される専門科目になります。全16科目の中から8科目(40題)を選択して解答する形式のため、全ての科目を勉強する必要はありませんが、幅広く出題されています。

大きく分けると、行政職では「法律」「政治」「経済」「行政」「その他の科目」が出題されます。

専門科目は県庁や政令指定都市、国家系の公務員の試験で出題されます。国家公務員一般職のように何科目か選択する形式だったり、裁判所事務官のように法律の科目が多めに出題されたり、国税専門官の「会計学」のような独自の科目が出題されたりと、色々なパターンがあります。

範囲は広いですが、教養科目と同様にコツコツと勉強していけば十分得点できます。

また、中でも「ミクロ経済学」「マクロ経済学」は特に苦手な人が多いと思います。大学の公務員講座では、この2つの科目が始まった辺りで人が一気に減りました。

私自身も必死に勉強する中でじんましんが身体中に発生するくらい苦手でした。ただ、この科目の後に効率よく勉強できる方法が見つかったので、別の記事で書かせてもらいます。

被る科目は多い

官庁や役所にもよりますが、基本的には試験の科目は被っています。教養科目も専門科目も、どちらも範囲は広いですが、コツコツと勉強していけば十分得点することはできます。実際に私はできました。

そして、ひととおり科目を勉強しつつ、志望順位の高い官庁や役所の試験科目に合わせて重点的に勉強していく、という戦略を取るのがいいと思います。

まとめ

今回の記事では、公務員試験の試験科目について書かせてもらいました。今回の内容をまとめると以下のとおりです。

  • 公務員試験の科目は大きく分けると「教養科目」と「専門科目」に分かれる
  • 市役所(政令指定都市を除く)や警察官、国立大学法人は「教養科目」のみが出題され、県庁や政令指定都市、国家公務員は「教養科目」と「専門科目」の両方が出題される
  • 「一般知能」は、知っている知識で答えるのではなく、解答を導き出すために思考を巡らす必要がある問題が出題される
  • 「一般知識」は一般知能とは違い、知っている知識で答える問題がメインとなる
  • 「時事」は政治や経済、環境等、現在話題となっている事柄に関する内容が出題される
  • 全ての科目が出題されるわけではなく、国家公務員一般職のように何科目か選択する形式だったり、裁判所事務官のように法律の科目が多めに出題されたり、国税専門官の「会計学」のような独自の科目が出題されたりと、色々なパターンがある
  • 基本的には試験の科目は被っており、教養科目も専門科目もどちらも範囲は広いが、コツコツと勉強していけば十分得点することはできる

公務員試験の勉強を始めるにあたって、自分がなりたい仕事の試験にはどんな科目があるのかを確認することはとても大切です。

どの試験も教養科目か専門科目、またはその両方が出題されることは同じですが、試験によっては特定の科目の出題数が多いことがよくあります。

自分が目指している仕事の試験科目はどうなっているのかを確認し、しっかりと対策ができるようにしましょう。

次の記事では、公務員試験の勉強を始めるにあたって5つ目のやるべきことである「試験の日程を確認する」について書いていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。