公務員試験の流れを解説|筆記試験から内定までの全体像
こんにちは、元公務員のユウです。
前回の記事(公務員試験の始め方|経験者が教えるやるべきこと7選)では、公務員試験の勉強を始めるにあたってやるべき7つのことについて書かせてもらいました。今回の記事では、やるべきことの1つ目である「公務員試験の全体像を知る」ということについて書かせてもらいます。
公務員試験は筆記試験から始まり、内定がもらえるまで多くの試験があります。全体像を把握することで、自分がどんな試験対策を取る必要があるのかを知ることができ、効率的に対策が可能となります。
ざっくりでいいので全体像を知り、どのような試験対策が必要なのか把握しましょう。
基本的な流れ
地方公務員も国家公務員も基本的な流れは同じです。最初に筆記試験があり、その後、論文・記述試験があります。その後、面接試験や集団討論があり、合格すると内定となります。それぞれ詳しく説明します。
地方公務員の場合
冒頭で書いた基本的な流れとなります。ただし、役所によっては独自の試験を設けているところもあるため、受験しようと思っている役所のホームページ等で試験内容を確認する必要があります。
筆記試験
出題された問題をマークシートで解答する試験です。「択一試験」と言い、基本的に問題は選択肢が5つあり、その中から正解と思われる選択肢を選びます。
どの役所も基本的には筆記試験がありますが、数年前から筆記試験を行わず、面接試験のみを行う役所も出てきました。人柄を重視する役所が増えているようです。とはいえ、そのような役所は少数で、大半の役所は筆記試験を行っています。
論文・記述試験
出題されたテーマについて、原稿用紙に解答を記入していきます。テーマは役所によって様々です。
私が市役所を受験した時は、「〜商店街を活性化させるために行うべき政策を述べなさい」というような、その市に実際にある商店街を活性化させるための政策についての出題でした。
また、自治体によっては専門記述という法律や経済等の内容で出題されることもあります。
論文・記述試験ですが、筆記試験と併せて行われたり、別の日に行われたりと、試験のタイミングは様々です。
面接試験・集団討論
筆記試験が終わると面接試験や集団討論があります。面接は受験生1人に対して面接官数人で行うパターンが大半です。面接では志望動機等、様々なことが聞かれます。
集団討論では数人が1つのグループとなり、面接官からテーマが与えられます。制限時間が設けられ、そのテーマについて討論を行います。グループの中で司会者、筆記者等の役割を決めて討論を行うことが多いです。
私が市役所を受験した時は「市役所の政策を行う際、注意すべきことは何か」というようなタイトルで討論を行いました。初対面の人とグループを組むことになるため、息を合わせるのがとても難しかったことを覚えています。
面接と集団討論は1日で行うことが多いようです。私の時は先に面接を行い、そのまま集団討論を行う、という流れでした。
結果待ち
面接や集団討論まで終わったら、後は結果を待つ形となります。市町村にもよりますが、基本的には面接試験や集団討論の試験に合格することを「最終合格」と言います。そして最終合格となると採用候補者名簿という名簿に名前が載り、内定をもらえる権利が与えられます。採用候補者の順位が高い人から順番に内定をもらえます。
国家公務員の場合
地方公務員の次は、国家公務員の試験の流れについて説明していきます。国家公務員についても基本的な流れは地方公務員と変わりませんが、国家一般職等については「官庁訪問」が加わります。
筆記試験
基本的に地方公務員の試験と形式は変わらず、マークシートで解答をする択一試験です。
論文・記述試験
筆記試験と同じく、基本的に地方公務員の試験と形式は変わらず、論文や専門記述の試験が行われます。
面接試験・集団討論
面接について、地方公務員の試験と少し形式が変わり、官庁訪問という試験が加わります。裁判所事務官や国税専門官については、地方公務員の試験と同じように面接試験を行い、合格か不合格かの結果が出ます。地方公務員の試験と同じく、合格であってもすぐに内定がもらえるわけではなく、採用候補者の名簿に名前が載り、その後、名簿の順位が上の人から順番に内定をもらえるという形になっています。最終合格をしていても、採用候補者名簿の順位によっては内定がもらえないことがあります。
集団討論については、国家公務員の中では国家総合職で「政策討議試験」という試験があります。国家総合職以外では集団面接を行っている官庁は今のところ無いようです。
人事院面接と官庁訪問
国家公務員一般職や国家総合職では、筆記試験に合格したら人事院面接と官庁訪問を行います。人事院面接では地方公務員と同じように面接を行います。この面接に合格すると最終合格者として採用候補者の名簿に載り、内定をもらえる権利が与えられます。ただ、これだけでは内定はもらえません。官庁訪問を行い、自分が入りたい官庁を訪問し、面接を受けた上で内々定をもらわないといけません。
国家一般職の場合は筆記試験の合格後、国家総合職の場合は人事院面接に合格し最終合格した後に、官庁訪問を行います。
官庁訪問では、自分が入りたい官庁へ電話をして面接の予約をします。予約をした日に官庁を訪問し、面接を受けます。
面接は1回だけの時もあれば、複数回行う時もあります。内々定について、面接後にすぐにもらえる時もあれば、すぐにはもらえず、しばらくして連絡が来ることもあります。また、面接後に内々定はもらえず、そのまま官庁からの連絡もない、ということもあります。
官庁訪問後
人事院面接に合格し、採用候補者名簿に載っている場合、官庁訪問で面接を受けた官庁やそれ以外の官庁から連絡があり、内々定や「面接を受けないか」という連絡が来ることがあります。
官庁訪問後にどのように動いていくのか、状況に応じてやった方がいいことは色々あるため、また別の記事で詳細を書かせてもらいます。
まとめ
今回の記事では、公務員試験の勉強を始めるにあたってやるべきことの中の「公務員試験の全体像を知る」ということについて書きました。
地方公務員、国家公務員の試験の基本的な流れとしては、
- 筆記試験
- 論文・記述試験
- 面接試験・集団討論
となり、国家公務員総合職や国家公務員一般職については、
- 筆記試験
- 論文・記述試験
- 人事院面接
- 官庁訪問
となります。
面接試験や集団討論に合格すると、採用候補者名簿に名前が載り、内定をもらえる権利が与えられます。そして、採用候補者名簿の順位が上の人から内定がもらえます。国家一般職の場合は人事院面接に合格すると採用候補者名簿に名前が載り、官庁訪問により内々定がもらえている官庁について、内定をもらうことができます。
この流れが公務員試験の一連の流れとなります。この流れを把握してもらうことで、公務員試験においてどのような対策を取るべきなのか考えやすくなると思いますので、ぜひ把握してもらえればと思います。
次の記事では、公務員試験の勉強を始めるにあたり2つ目のやるべきことである「公務員の仕事について知る」を書いていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
