こんにちは、元公務員のユウです。

ケン
ケン

公務員試験の勉強を始めたいのですが、何から手をつければいいのか分かりません。

ユウ
ユウ

まずやるべきこと7つを並べますね。そのあと、私が最初にやったことと、一番後悔していることも書きます。

これまでの記事では、私自身が公務員試験を受験してきた経験について書かせてもらいました(公務員を目指したきっかけはこちら)。今回の記事からは、その経験を踏まえて、公務員試験の勉強を始めるにあたって「やるべきこと」を書かせてもらいます。

この記事で挙げる内容を事前に準備しておくことで、効率よく公務員試験対策を進めることができます。これらは私自身が公務員試験の勉強を行う中で、実際にやってよかったこと、やっておけばよかったと思ったことを基にまとめています。

今回の記事でお伝えするのは、まず「やるべきこと」の概要です。

この記事でわかること
  • 勉強を始める前にやるべきこと7つ
  • 私が一番最初にやったこと(前年の本試験を解く)
  • 私が一番後悔していること
  • 1回目と3回目で、始め方がどう変わったか
  • 何も分からない人が最初の1週間でやること

目次

公務員試験の勉強を始めるにあたりやるべきこと

公務員試験の勉強を始める前にやるべきこと7選

公務員試験は試験範囲が広く、長期間の勉強が必要となります。また、筆記試験の他に論文試験や面接試験、官庁訪問等があり、筆記試験対策以外にも多くの対策を取らなければなりません。

このうち論文試験は、独学でつまずきやすい分野です。何をどう準備すればよいのかは論文試験の対策にまとめました。

そのため、公務員試験の勉強を始める場合、まずは公務員試験についてしっかりと理解し、目標や計画を立てた上で対策を始める必要があります。事前にしっかりと準備をして対策を始めることで、自分が何をすべきなのか明確になり、モチベーションを維持し続けることができます。

次から、公務員試験の勉強を始めるにあたってやるべきことをざっくり書いていきます。それぞれの詳しい内容は別の記事にまとめていますので、気になる項目はリンクから読んでみてください。まずは何をすべきか知っていただけたらと思います。

1. 公務員試験の全体像を知る

まずは公務員試験の全体像を確認します。1次試験、2次試験、面接、官庁訪問等、内定を得るまでに何をする必要があるのかを確認します。内定までの流れについては公務員試験の流れで、地方公務員と国家公務員に分けて説明しました。

2. 公務員の仕事について知る

公務員にはどのような仕事があるのかを確認します。公務員と一言で言っても数多くの仕事があります。どんな仕事があるのか、まずは知ることが大切です。仕事の種類は公務員の種類にまとめました。

3. どの仕事を目指すのか決める

自分が公務員のどの仕事を目指すのかを決めます。目指す目標があるかないかでモチベーションが大きく変わることがあるため、目指す仕事を決めることは特に大切です。目標の決め方と、それがモチベーションにどう影響するのかは目標の決め方で書いています。

4. 試験科目について確認する

公務員試験の科目について確認します。試験に合格するためには試験科目を知ることが大切です。また、公務員試験の試験科目は幅広いですが、試験によって科目が被ることが多いです。効率よく勉強するためにも科目の確認は大切です。教養科目と専門科目の一覧は公務員試験の科目一覧で表にまとめています。

5. 試験の日程を確認する

試験の日程を確認します。勉強の計画を立てるためにも、試験の日程を知ることは必須です。また、公務員試験は基本的に併願をします。より多くの試験を受ける機会を作るためにも、試験日程の確認は大切です。国家公務員と地方公務員の日程については公務員試験の日程で時期ごとに解説しました。

6. 予備校へ通うか、独学で勉強するか決める

予備校へ通うのか、独学で勉強するのかを決めます。予備校、独学それぞれメリット・デメリットがあるため、どちらを選ぶかしっかり考える必要があります。私は大学時代は予備校、働きながらの受験は独学と両方を経験したので、予備校と独学の比較に費用や続けやすさをまとめました。

7. 勉強する計画を立て、勉強を始める

ここまで終わったら、自分が目指す公務員の仕事の試験科目・試験日程に合わせて勉強の計画を立て、計画に沿ってひたすら勉強をします。計画の立て方は勉強計画の立て方で、使うテキストや問題集から逆算する方法を紹介しています。

私が一番最初にやったこと

最初にやったこと

ここからは、7つの準備とは別に、私自身が実際にやったことを書きます。

講座が始まる前に、前年の本試験を解いた

公務員講座が始まる前に、過去の本試験の問題を解きました。これが私の公務員試験対策の、一番最初に行ったことです。

「過去」と書きましたが、解いたのは前年の問題になります。

目的は「ゴールを知ること」

なぜ勉強する前に解くのか。目的は「自分が最終的にどんな問題を解けるようになる必要があるのか」という到達点を確認することです。

最初に一度解いておくことでゴールが分かり、その後に勉強するにあたっても意識が変わってきます。

ケン
ケン

まだ何も勉強していないのに、解けるわけがないのでは。

ユウ
ユウ

解けなくていいんです。点数を取るためではなく、ゴールの位置を見るために解きます。

私が解いたのは「裁判所事務官」と「国税専門官」の2つでした。志望順位の高い官庁だけです。全部やる必要はありません。

全く解けなくて、不安になった

正直に書きます。全く解くことができず、解き方のイメージも湧きませんでした。

特に不安だったのが「数的処理」と「ミクロ経済学・マクロ経済学」です。「こんな科目を解けるようにしないといけないのか」と、公務員講座が始まる前からとても不安になってしまいました。

それでも得点できるようになった

結論から言うと、とても苦労はしましたが、なんとか得点できるようになりました。

どうやって苦手を克服したのかは、数的処理の対策と経済学の対策にそれぞれまとめています。最初に解けなくても問題ありません。むしろ、解けないことが分かるのが収穫です。

私が一番後悔していること

公務員試験で一番後悔していること

7つの準備のうち、2番目の「公務員の仕事について知る」。ここを手を抜いたことが、私の一番大きな後悔です。

「裁判所」と「国税局」しか見ていなかった

私が公務員試験を受けるきっかけは「裁判所事務官」を目指すところから始まりました。その後に「国税専門官」にも興味を持ち、そちらも志望するようになります。

しかし、興味があったのはその2つの官庁だけで、それ以外は全く調べませんでした。

調べるとしても「試験の日程や試験範囲」だったり、面接対策のために「どんな政策を行っているか」くらいです。仕事の内容については調べていませんでした。

あとから知った「副検事」という制度

後になって興味を持ち始めた官庁が「検察庁」です。採用されると「検察事務官」として働きます。

受験していた当時、検察庁には興味がありませんでした。「裁判所」か「国税局」しか見えていなかったからです。

興味を持ったきっかけは「副検事」という制度でした。

副検事とは
  • 検察事務官として採用されたあと、「副検事選考」に合格すれば副検事になれる
  • 副検事は、窃盗・横領・詐欺・傷害・過失運転致死など、市民生活に身近な事件を扱う
  • 副検事に任官したあと、「検察官特別考試」に合格すれば検事になることもできる
  • 検察事務官以外の公務員も受験・任官は可能(裁判所・自衛隊などの経歴の人もいる)

出典:検察庁「副検事の仕事や任官の方法などを御案内します」

司法試験を目指していた私にとって、検事と同じ仕事ができるというのは大変魅力的でした。

ただし、検察事務官以外の官職から副検事になる場合は条件が厳しいことがあります。受験できる官職は決まっているので、気になる方は検察庁の公式サイトで確認してください。

調べていれば分かったことだった

私がこの制度に気づいたのは、国税局に就職してからです。とあるネットの記事に「副検事」という言葉が出てきて、「副検事ってなんだ」と調べて、初めて知りました。

ここが一番こたえたところです。副検事のことは、検察庁のホームページを調べていれば出てくる内容でした。つまり、ちゃんと調べてさえいれば、受験生のうちに分かったことなのです。

官庁訪問のチャンスを2回逃した

もし先にこのことを知っていたら、国家一般職の官庁訪問で検察庁にも申し込んでいたと思います。

私は2回目と3回目の受験で国家一般職に合格していました。検察庁へ官庁訪問を申し込むチャンスは、2回もあったのです。そして2回とも申し込んでいません。

ユウ
ユウ

これはとても大きな後悔です。知らなかった、というだけで選択肢が消えていました。

勉強の合間に、色々な官庁を調べてほしい

副検事については偶然知りましたが、調べれば他の官庁や役所についても、そのように魅力的なことはあったと思います。

私と同じように「ここに入りたい」という官庁や役所が決まっている受験生は多いと思います。それは素晴らしいことです。

ただ、知らないだけで他にも魅力的な官庁や役所はあります。先に調べて志望先を増やしておくことは、勉強のモチベーションアップにもとてもいいです。

おすすめの使い方

勉強の合間のリフレッシュに、色々な官庁や役所について調べてみてください。机に向かうのに疲れたときでも、仕事の内容を読むだけなら気分転換になります。どんな仕事があるのかは公務員の種類にまとめました。

1回目と3回目で変わったこと

1回目と3回目で変わったこと

私は公務員試験を3回受験しています。「始め方」は1回目と3回目で変わったのか、ここで書いておきます。

変わったのは「計画の綿密さ」

特に大きく変わったことは、計画をより綿密に立てたことです。

1回目や2回目の勉強、そして本試験を経験したことにより、自分の弱点に対して改善点を把握することができました。試験科目の内容であったり、勉強方法であったり、中身は様々でした。

3回目の受験に向けて勉強を始める際には、1回目や2回目のときの反省点を目一杯踏まえて勉強の計画を立てました。ここが大きく変わったところです。

受験するたびに、計画の精度が上がる

2回目の受験の勉強を始める際にも、もちろん反省点を踏まえて計画は立てています。

ただ、3回目はさらに改善点を把握できていて、計画の精度が上がっている状態でした。同じ「計画を立てる」でも、中身がまるで違います。

計画の立て方そのものは変わらない

では1回目の人はどうすればいいのか。計画の立て方そのものは、1回目でも3回目でも同じです。使うテキストや問題集から逆算する方法は勉強計画の立て方に書きました。

違うのは「反省材料を持っているかどうか」だけです。だからこそ、1回目の方は最初に前年の本試験を解いて、ゴールを見ておくことが効いてきます。

何も分からない人の最初の1週間

何も分からない人の最初の1週間

最後に、「本当に何も分からない」という方に向けて、進め方の順番を書きます。

1. まず「公務員試験の概要」を把握する

まずは何よりも「公務員試験の概要」を把握することが大切です。

どんな試験があって、いつ行われて、何を問われるのか。ここが分からないまま問題集を買っても、何をどれだけやればいいのか決められません。

2. 次に「何をすべきか」を把握する

概要が分かったら、合格するためにどんなことを行うべきかを把握していきます。

それがこの記事の前半に挙げた7つです。全体像を知る、仕事を知る、目指す先を決める、科目を確認する、日程を確認する、予備校か独学かを決める、計画を立てる。この順番です。

3. ひと通り理解したら、勉強を始める

ひと通り理解したら、実際に勉強を始めていく。この流れが良いと思います。

最初の1週間でやること
  • 公務員試験の概要を把握する
  • 合格するために何をすべきかを把握する
  • ひと通り理解したら、勉強を始める

公務員試験の概要や、合格するために何をするべきなのかは、このブログの記事にまとめてあります。この記事の7つの項目から、気になるものを順番に読んでいただけたらと思います。

ケン
ケン

1週間で全部読めるでしょうか。

ユウ
ユウ

読むだけなら十分間に合います。完璧に覚える必要はありません。「何をやるか」が分かれば次に進んで大丈夫です。

公務員試験の始め方のよくある質問

公務員試験の始め方のよくある質問

公務員試験の勉強は何から始めればいいですか

まずは公務員試験の概要を把握することです。どんな試験があって、いつ行われて、何を問われるのか。そのうえで、合格するために何をすべきかを把握し、ひと通り理解してから勉強を始める流れをおすすめします。

勉強する前に過去問を解く意味はありますか

あります。目的は点数を取ることではなく、「自分が最終的にどんな問題を解けるようになる必要があるのか」という到達点を知ることです。私は公務員講座が始まる前に前年の本試験を解きました。ゴールが分かると、その後の勉強の意識が変わります。

過去問が全く解けなくても大丈夫ですか

大丈夫です。私も全く解けず、解き方のイメージも湧きませんでした。特に数的処理とミクロ経済学・マクロ経済学は不安でしたが、苦労しながらも得点できるようになりました。最初に解けないことが分かるのが、むしろ収穫です。

過去問は受ける試験すべて解いたほうがいいですか

全部やる必要はありません。私が解いたのは「裁判所事務官」と「国税専門官」の2つだけで、志望順位の高い官庁に絞りました。

志望先は1つに絞ったほうがいいですか

絞りすぎないことをおすすめします。私は裁判所と国税局の2つしか調べず、あとから検察庁に魅力を感じたときには、官庁訪問のチャンスを2回逃したあとでした。勉強の合間のリフレッシュに、色々な官庁や役所を調べておくとよいです。

何回も受験する場合、始め方は変わりますか

計画の立て方そのものは変わりません。変わるのは精度です。私は3回受験しましたが、1回目・2回目の反省点を踏まえたことで、3回目は計画がより綿密になりました。違いは「反省材料を持っているかどうか」だけです。

予備校と独学、どちらから考えるべきですか

科目と日程を確認したあとで決めるのがおすすめです。先に費用から入ると判断を誤りやすいためです。私は大学時代は予備校、働きながらの受験は独学と両方を経験したので、予備校と独学の比較に費用や続けやすさをまとめました。

とにかく準備が大切

繰り返しになりますが、公務員試験は試験範囲が広く、長期間の勉強が必要となります。効率よく、モチベーションを維持しながら勉強をするためにも、試験勉強を始める前の準備はとても大切です。しっかり準備をしてから試験勉強を始めましょう。

なお、準備が整ったあとは「どの科目から手をつけるか」が次の悩みになります。時間がかかる分野から先に始める考え方は公務員試験の裏ワザに書きました。本番での解き方とあわせて読んでおくと、勉強の組み立てがしやすくなります。

まとめ

公務員試験の始め方のまとめ

今回の記事では、公務員試験の勉強を始めるにあたってやるべきことをざっくりまとめました。7つのやるべきことは以下のとおりです。

  1. 公務員試験の全体像を知る
  2. 公務員の仕事について知る
  3. どの仕事を目指すのか決める
  4. 試験科目について確認する
  5. 試験の日程を確認する
  6. 予備校へ通うか、独学で勉強するか決める
  7. 勉強する計画を立て、勉強を始める

この7つは、私が公務員試験を受験した経験に基づいたものです。勉強を始める前にしっかりと準備を整えることで、試験本番までモチベーションを維持し、勉強を継続することができます。

この7つのやるべきことは、それぞれ詳細を書いた記事があります。上のリンクから読んでいただき、順番に準備を進めていただけたらと思います。

この記事のおさらい
  • 勉強を始める前に、やるべきこと7つを順番に進める
  • 講座が始まる前に前年の本試験を解く。ゴールを知るため
  • 全く解けなくて当たり前。解けないと分かるのが収穫
  • 志望先を2つに絞りすぎて、官庁訪問のチャンスを2回逃した
  • 勉強の合間に、色々な官庁や役所を調べてほしい
  • 計画の立て方は何回目でも同じ。違うのは反省材料の有無

最後まで読んでいただきありがとうございました。