こんにちは、元公務員のユウです。

ケン
ケン

受けられる試験がどれだけあるのか分かりません。いつ何があるのか教えてください。

ユウ
ユウ

私は1年で11の試験を受けました。日程の見方と、併願の考え方を全部書きますね。

前回の記事(公務員試験の科目一覧)では公務員試験の勉強を始めるにあたってやるべき4つ目の「試験科目について確認する」について書かせてもらいました。今回の記事では、5つ目のやるべきことである「試験の日程を確認する」について書かせてもらいます。

当たり前のことではありますが、公務員になるには試験に合格しなければなりません。そのため、目指している官庁や役所の試験の日程を把握し、受験する必要があります。いつまでに勉強を終わらせなければならないか、勉強の計画を立てるためにも日程の確認は大切です。

また、公務員試験は志望している官庁や役所だけを受験するということはあまりなく(たまに、志望しているところだけを受験する方を見ますが、少し危険だと感じます)、日程が合う限り基本的には色々なところを併願する形となります。私の時はできる限り多くの試験を受験しました。

できる限り多くの受験機会を得るためにも、日程をしっかりと確認するようにしましょう。

公務員試験の日程について、説明していきます。

この記事でわかること
  • 2027年から国家公務員試験が前倒しになること
  • 私が1年で受けた11の試験と、その時期
  • 併願はいくつすればいいか
  • 日程が重なったときの選び方
  • 秋以降にまだ受けられる試験があること

公務員試験の全体の日程

公務員試験の全体の日程

試験は2月から12月まである

大卒や高卒の試験の区別なく公務員試験の日程を見ると、試験は2月頃から始まり、12月頃まであります。自治体によっては年明けまで行うところもあります。

2026年までは3月頃からでしたが、2027年は国家総合職が2月28日に行われるため、1か月ほど早くスタートします。地方公務員はこれまでどおり3月頃からです。

国家公務員については一定の時期に試験は固まっていて、市役所等の自治体は様々な日程で試験を行っているという形です。国家公務員と地方公務員に分けて説明したいと思います。

国家公務員の試験の日程

まず知っておいてほしいことがあります。2027年(令和9年度)から、国家公務員試験の日程が前倒しになります。人事院が正式に発表しました。

2026年との比較です。

試験2026年(実績)2027年差
国家総合職(春)3月15日(日)2月28日(日)約2週間
国家専門職(大卒程度)
国税専門官・財務専門官・労働基準監督官など
5月24日(日)4月25日(日)約1か月
国家一般職(大卒程度)5月31日(日)5月2日(日)約1か月

出典:人事院「2027年の国家公務員採用試験(春)の日程について」(2026年3月5日発表)/人事院「2026年国家公務員採用試験の日程について」(2025年11月14日発表)

※この日程は2026年10月時点の人事院の発表に基づいています。最新の情報は必ず人事院の公式サイトでご確認ください。

ここが大事

一般職と専門職は約1か月、総合職は約2週間早くなります。最終合格の発表も早まり、2027年は総合職が5月下旬、一般職・専門職が7月上旬の予定です。合格発表が早まるのに合わせて、各府省からの内々定も1か月程度早くなります。

これから勉強を始める方にとって、これは小さな話ではありません。去年と同じ感覚で計画を立てると、1か月ぶん間に合わなくなります。日程を確認するときは、必ず2027年のものを見てください。

まだ発表されていないこと

申込みの受付期間と、第1次試験の合格発表以降の日程は、まだ公表されていません。人事院は2026年11月中旬を目処に公表するとしています(人事院の発表)。申込みの受付も前倒しになる見込みですので、年明けには必ず人事院の採用試験情報で確認してください。

なお、裁判所と国立大学法人の2027年の日程は、まだ発表されていません。参考までに、2026年(令和8年度)の裁判所職員採用試験の第1次試験日は5月9日(土)でした。どちらも国家公務員試験と日程が近いので、発表されたら必ず確認が必要です。

地方公務員の日程

地方公務員の試験は3月頃から11月頃まで多くの県庁や市役所でまんべんなく行われています。11月以降もいくつか試験があります。

地方公務員は県や市によって日程が様々なため、細かく見ていくと非常に数が多くなります。ここでは、月ごとの大まかな傾向を表にまとめました。県庁、市役所、警察官の大卒・高卒程度の試験を対象にしています。

月傾向
3月一部の県・市で「早期枠」の試験がスタート
4月県庁・市役所の春試験が本格化。警察官試験も一部開始
5月道府県警察官(第1回)、市役所・県庁の試験が継続
6月下旬地方上級(県庁)・市役所A日程に試験が集中する最大のピーク
7〜8月社会人経験者採用等が中心(新卒・大卒程度は少なめ)
9月特別区・道府県警察官(第2回)、地方公務員中級・初級(高卒程度)等
10〜12月一部自治体で秋季・冬季試験、追加募集

自分が働きたい県や市、職種の試験の日程は、この表だけでは細かく把握しきれないため、志望先が決まったら自治体のホームページ等で個別に確認するようにしましょう。

私が受験した年の日程

筆者が受験した年の日程

ここからは、私が実際にどの時期に何を受けたのかを書きます。日程がどういうものか、具体的なイメージを持ってもらえると思います。

1年で11の試験を受けた

一番多く受験したのは1回目、大学4年生のときです。受けた順に並べるとこうなります。

月受けた試験数
4月社会福祉協議会、国家総合職2
5月県警、国立大学法人2
6月裁判所、国税局、国家一般職、県庁4
8月市役所2つ2
9月道路公団1

合計で11です。厳密に言えば公務員ではない試験も含まれていますが、そのときに受けたものをすべて挙げました。

このあとも市役所などの採用試験はまだありましたが、公務員浪人を決めたため、これ以降は受験していません。そのときのことは公務員浪人の実際に書いています。

注意

これは私が受験した当時の日程です。現在は日程が変わっています。月の並びの雰囲気をつかむ参考として見てください。

当時の日程はこうなっていた

このブログを書く際に現在の公務員試験の日程がどうなっているのか調べたところ、私が受験した頃とは試験の日程が結構変わっていたため、とても驚きました。

月試験
4月国家総合職
5月警察官、国立大学法人
6月裁判所事務官、国税専門官、国家一般職、地方上級
8〜11月市役所
11月以降市役所等がポツポツ

国家公務員と地方上級の試験をメインに志望している人は4月から6月、市役所をメインとしている人は8月から11月になります。

そのため、試験の期間を全体として見ると4月から11月と期間は長いですが、志望している試験で考えると集中して一気に受験するようなイメージでした。

現在の試験日程は国家公務員と地方公務員の試験がまんべんなくあるので、試験を受ける期間としては長く感じるような形ですが、モチベーションを維持しながら受験するにはとてもいいと感じます。

志望先の試験が終わるとモチベーションが落ちる

自分が志望している官庁や役所の試験が終わると、どうしてもその後の試験のモチベーションが下がることが多いです。よくあるのは、志望している国家公務員や地方上級の試験が終わった後にモチベーションが下がり、その後の市役所の試験に力が入らない、というパターンです。

これは私自身も経験しています。せっかく勉強したのにモチベーションが途中で下がってしまうのはとてももったいなかったと感じたことを覚えています。

どこを志望しているのかにもよりますが、現在のようにまんべんなく試験がある日程であれば、そのようなモチベーションの低下は起こりにくいかなと思います。

併願はいくつすればいいか

公務員試験の併願

私は「受けられるだけ受ける」でした

併願の数について、私は多いとか少ないとか考えたことがありませんでした。

というのも、志望順位に関わらず、試験慣れのために、日程が重ならない限り受験できるだけ受験しようと思っていたからです。とにかく受けられるだけ受けようという思いが強く、数を考えていませんでした。というよりも、考える余裕が無かったのかもしれません。

会場の移動が思った以上に大変だった

ただ、やってみて大変だったことがあります。試験会場は様々な場所にあるため、色々なところへ行くのがとても大変でした。

試験は基本的に日曜日に行われます。1日試験を受けて、翌日はまた勉強か仕事です。移動の時間と交通費は、併願の数を決めるときに頭に入れておいてください。

志望順位が低くても受ける価値がある

それでも私は、受けられるだけ受けることをおすすめします。

志望順位が低くても、本試験は模擬試験では感じられない本番の雰囲気を感じることができます。経験のためにも、日程が重ならない限りは受けてみてください。

ケン
ケン

志望度の低いところを受けるのは、時間がもったいない気もします。

ユウ
ユウ

分かります。でも本番の緊張は本番でしか味わえません。第一志望の前に1回でも経験しておくと、当日の落ち着きが全然違いますよ。

日程が重なったらどう選ぶか

私自身は、日程が重なって諦めた試験はありませんでした。ただ、友人でとても悩んでいた人がいます。

その友人は「財務専門官」に興味があったのですが、「国税専門官」と「財務専門官」は試験の日程が同じです。最終的に、採用人数の多い国税専門官を受験していました。財務専門官は採用人数が少なく、競争が激しいためだと言っていました。

これはとても迷うところです。興味があるけれど採用人数が少ないところに挑むか、興味はそこまで無いけれど採用人数の多い方を選ぶか。

私ならこう選びます
  • 第一志望なら…採用人数が少なくても、そちらを受験する
  • どちらでもいいなら…内定をもらえる可能性が高い方を受験する
  • 「内定をもらう」ことを重視するなら…採用人数の多い方を受験する

同じ日程でも、科目が全く違う試験がある

もう一つ知っておいてほしいことがあります。

「法務省専門職員」という試験も、「財務専門官」「国税専門官」と同じ日程で行われます。ただしこちらは、心理学などの科目が出題されます。理系ではないので文系の科目がメインとなるのですが、全体的に出題される科目が特殊です。

このような特殊な試験もあるため、自分がどんな試験を受験するのか、最初にしっかりと確認する必要があります。どの科目が出るのかは公務員試験の科目一覧でまとめています。

日程を見るときに注意すること

日程を見るときの注意点

ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。3つあります。

1. 申込みの時期を忘れる人は毎年いる

私自身は申込みの時期を間違えそうになったことはありません。ただ、公務員講座が始まった当初、申込み時期を忘れていて講師に怒られました。

講師に言われたこと

すごく大事なことだから、しっかり把握しておきなさい

これは受験生全体にありがちなことです。日頃の勉強に全力を出すあまり、試験の申し込み時期を調べていなかったり、忘れている受験生がいます。

講師の方もそういう受験生が毎年出ることを知っていて、特に気をつけているそうです。私が早速怒られたというわけです。

2. 秋以降の市役所は日程がばらばら

秋以降の市役所などの試験については、特に注意するべきだと思います。

地方上級や国家公務員の試験は数がそこまで多くなく、日程は把握しやすいです。しかし、秋以降は多くの市役所などが試験を行うため、日程が様々で把握しづらくなります。自分が受験する市役所などの日程を、しっかりと把握することが大切です。

この時期は公務員だけではなく、独立行政法人や特殊法人など、本当に多くの試験が行われます。必ずどこかで内定をもらって就職したいという方は、日頃から情報収集を行うことで多くのチャンスを掴めると思います。

3. 日程は年によって変わる

これは、公務員試験を2回以上受験する方に特に気をつけてほしいことです。

「去年はこれくらいに申し込みの期限があった」「去年はこれくらいに一次試験があった」という認識でいると、日程が大幅に変わっていて大変なことになります。

私が受験した時は3回とも大幅に変わりませんでした。しかし現在の日程を見ていると、大きく変わることはあり得ます。

まさに今がその年です

この記事の最初に書いたとおり、2027年(令和9年度)から国家公務員試験が前倒しになります。一般職と専門職は約1か月、総合職は約2週間早くなります。去年の感覚のままでいると、1か月ぶん間に合わなくなります。

日程の調べ方

では、どうやって調べればいいのか。私のおすすめはこの流れです。

  1. 試験の日程は予備校などのブログでまとめてくれていることが多いので、インターネットで検索して見せてもらう
  2. 気になったり、受けられそうな市役所などがあったら、その市役所などのホームページで自分で確認する

まとめ記事は便利ですが、年度が混ざっていたり、古いままのことがあります。最後は必ず、受ける自治体や官庁の公式サイトで確かめてください。

予備校を利用している方は、予備校が情報を持っているため相談しましょう。予備校と独学のどちらがいいかは予備校と独学の比較にまとめています。

秋以降に受けられる試験

秋以降に受けられる試験

「もう受けられる試験はないのでは」と思っている方に、一番伝えたいことです。秋以降にも試験はたくさんあります。

私自身は秋以降の試験を受けませんでした。秋頃には公務員浪人を決めていたため、受かっても就職することがなかったからです。

ただ、それはあくまで私の話です。状況ごとに分けて、私の考えを書きます。

入りたいところがある人

秋以降に試験が行われる市役所などで入りたいところがあるなら、もちろん受験するべきです。詳しい説明は不要だと思います。

まだ内定がない人

どこにも内定をもらっていなくて、どこかに就職したいという方。秋以降、どんどん受験していくべきです。

調べると本当に多くの試験が行われていて、チャンスはいっぱいあります。

さらに、秋以降は多くの受験生が内定をもらっているため、受験されないことが多いです。そのため、試験によっては受験者数が少なく、採用されやすいところもあります。

ユウ
ユウ

最後まで諦めずに頑張りましょう。ここで決まる人は本当にいます。

公務員浪人を決めた人

私はこのパターンでした。勉強に集中するため、秋以降は受けませんでした。

もう一つ理由があります。試験を受けに行くために交通費がかかります。いくつも受験しているとそれなりにお金がかかってしまいます。公務員浪人をして金銭面で親に負担をかけている状態だったので、極力お金を使わないようにしたかったのです。

しかし今になって思うと、もし受ける余力があれば、秋以降も受けていってもいいと思います。

秋以降も受けるメリット
  • 公務員試験そのものは受験料がかからない(かかるのは交通費)
  • 本番の試験という、模擬試験では味わえない経験ができる
  • もし1次試験に合格すれば、面接の経験もできる

メリットは多くあるので、受けることを考えるのも良い選択だと感じます。

公務員試験の日程のよくある質問

日程のよくある質問

2027年の公務員試験はいつですか

国家公務員は、総合職(春)が2月28日(日)、専門職(大卒程度)が4月25日(日)、一般職(大卒程度)が5月2日(日)です。2026年より、一般職と専門職は約1か月、総合職は約2週間早くなります。申込み期間などは2026年11月中旬に人事院が公表する予定です。(出典:人事院「2027年の国家公務員採用試験(春)の日程について」2026年3月5日発表)

公務員試験は何個くらい併願すればいいですか

決まった数はありません。私は1年で11の試験を受けました。志望順位に関わらず、日程が重ならない限り受けられるだけ受ける、という考え方です。ただし会場の移動と交通費がかかるので、そこは計算に入れてください。

志望度の低い試験も受けたほうがいいですか

おすすめします。志望順位が低くても、本試験は模擬試験では感じられない本番の雰囲気を味わうことができます。第一志望の前に1回でも経験しておくと、当日の落ち着きが違います。

試験の日程が重なったらどちらを受けるべきですか

第一志望なら、採用人数が少なくてもそちらを受けるべきです。どちらでもいい、あるいは内定をもらうことを重視するなら、採用人数の多い方をおすすめします。私の友人は、国税専門官と財務専門官が同じ日程で悩み、採用人数の多い国税専門官を選びました。

申込みはいつすればいいですか

試験ごとに違うので、受ける試験の公式サイトで必ず確認してください。日頃の勉強に集中するあまり、申込み時期を忘れる受験生は毎年います。私も講座が始まった当初、講師に「すごく大事なことだから把握しておきなさい」と怒られました。

秋以降にまだ受けられる試験はありますか

あります。市役所などの試験に加えて、独立行政法人や特殊法人など多くの試験が行われます。秋以降は多くの受験生が内定をもらっていて受験しないため、試験によっては受験者数が少なく、採用されやすいところもあります。

去年の日程を見て計画を立てても大丈夫ですか

危険です。公務員試験の日程は年によって変わります。実際、2027年からは国家公務員試験が前倒しになります。去年の感覚のままでいると、1か月ぶん間に合わなくなります。毎年必ず確認してください。

日程はどうやって調べればいいですか

予備校などのブログがまとめてくれていることが多いので、まずそれを見るのが早いです。ただし年度が混ざっていたり古いままのことがあるため、受けると決めた試験は必ず自治体や官庁の公式サイトで確かめてください。予備校を利用している方は予備校に相談しましょう(予備校と独学の比較)。

まとめ

公務員試験の日程のまとめ

今回の記事では、公務員試験の日程について書きました。全体の流れと、私が実際に受けた11の試験、併願の考え方、そして日程を見るときに注意することをまとめました。

この記事のおさらい
  • 2027年から国家公務員試験が前倒し。一般職と専門職は約1か月早い
  • 申込み期間などは2026年11月中旬に人事院が公表予定
  • 併願は、日程が重ならない限り受けられるだけ受けてよい
  • 日程が重なったら、第一志望か、採用人数の多い方かで選ぶ
  • 秋以降にも試験はある。 受験者が少なく採用されやすいこともある
  • 日程は年によって変わる。 去年の感覚で計画を立てない

公務員になるためには公務員試験に合格しなければなりません。そして、公務員試験を受験するためには試験の日程を把握することが必須となります。試験勉強の計画を立てたり、試験を併願するためにも、日程の確認はとても大切になります。

国家公務員は2027年から前倒しになり2月末から、地方公務員は3月頃から始まり、どちらも12月頃まで試験が続きます。

長丁場となりますが、自分が志望している試験に合格するため、また、より多くのチャンスを得るためにも、試験の日程をしっかりと把握しておきましょう。

日程が確認できたら、試験日から逆算して勉強の計画を立てていきます。使うテキストや問題集から逆算する具体的な方法は、勉強計画の立て方で書いています。

次の記事では、公務員試験の勉強を始めるにあたって6つ目のやるべきことである「予備校へ通うか、独学で勉強するか決める」について書いていきます(予備校と独学の比較)。

最後まで読んでいただきありがとうございました。