官庁訪問がひと通り終わったものの、どの官庁からも内々定が出ておらず、とても焦っている。そのような状況になることはあると思います。今この記事を開いている方は、まさにその状態かもしれません。

まず知っておいてほしいこと
  • 人事院面接に合格していれば希望は残る
  • 後から官庁の連絡で内定が出ることは多い
  • 訪問していない官庁から来ることもある
  • 年明けに連絡が来た人もいる
ケン
ケン

官庁訪問が全部終わったのに、内々定がひとつもありません。

ユウ
ユウ

落ち着いてください。人事院面接に合格しているなら、まだ終わっていません。

ケン
ケン

でも、訪問した官庁は全部だめだったんです。

ユウ
ユウ

私もそうでした。それでも内定をもらえましたよ。

今回の記事では、官庁訪問でどの官庁からも内々定をもらえなかった場合にどうするべきか、書かせてもらいます。結論から言うと、人事院面接に合格していれば希望はあります。なぜなら後から官庁からの連絡があり、内定をもらえる可能性が十分にあるからです。私自身と、私の友人、そして同僚の実際の話を交えて詳しく説明していきます。

内々定ゼロでも望みが残る理由

採用候補者名簿に載っていれば望みはある

なぜ内々定がなくても内定をもらえることがあるのか。その理由は、公務員試験の仕組みそのものにあります。官庁訪問が終わった時点は、実はまだ途中の段階でしかありません。ここからしばらくの間、状況は動き続けます。まずは官庁訪問が終わった後、何がどう進んでいくのかを確認しましょう。

官庁訪問が終わった後の流れ

1次試験合格後、官庁訪問が始まり、受験生は各官庁を訪問して面接を受けます。途中で人事院面接が行われます。そして、人事院面接に合格すると最終合格となり、採用候補者名簿に載ることとなります。

内々定ゼロから内定が出るまでの流れ 最終合格 辞退者が出る 官庁から連絡 面接して内定
内々定ゼロから内定が出るまでの流れ

最終合格となった受験生は、内々定をもらっていれば入りたい官庁へ連絡して、内定をもらうこととなります。内々定をもらっていない受験生は、最終合格はしたものの、内定をもらえることはありません。この時点では内定はもらえていませんが、ここから徐々に状況が変わっていきます。官庁訪問そのものの流れは 官庁訪問とは にまとめました。

内定を辞退する受験生は多くいる

公務員試験の受験生のほとんどは、色々な官庁や役所の試験を受験します。そのため、複数の官庁や役所から内定をもらう受験生も多くいます。そのような受験生は志望している官庁や役所を選ぶと、そこ以外は内定を辞退することになります。

官庁訪問先の官庁も内定を辞退されることが多くなるため、辞退されたら採用候補者名簿から次の受験生に声をかけることになります。官庁訪問を行なったけれど内々定をもらっていない受験生も、この時に声をかけられることがあり、めでたく内定をもらえることは多くあります。公務員試験全体の流れは 公務員試験の流れ で確認できます。

年にもよりますが、県庁や市役所の地方公務員が国家公務員よりも人気という傾向にあります。国家公務員は内定を辞退されることが多く、後から内々定をもらえたという受験生は多くいるのです。また、私が経験したことですが、官庁訪問を行なっていない官庁から連絡が来ることもあるため、チャンスは多いです。

いつ頃まで官庁から連絡があるか

このように後から官庁から連絡が来ることは多いのですが、いつ頃まで官庁から連絡が来るのか。正確には分かりません。ただ、私の友人は年明けにとある官庁から連絡が来たことがあるため、少なくとも年明けくらいは連絡が来る可能性はあります。

国家一般職については、内定をもらって就職先が決まると、人事院へその旨の届出を行い、採用候補者名簿から名前を消してもらいます。基本的には採用候補者名簿の上位の受験生から採用されていくため、時間がかなり過ぎてから辞退者が出た場合、採用候補者の順位が低くても連絡が来ることがあります。人気の官庁から連絡が来るというラッキーな出来事が起こることもあるのです。

ケン
ケン

待っているだけでも、可能性はあるということですか。

ユウ
ユウ

あります。ただし待つだけが正解とは限りません。そのあたりは後で触れますね。

次は私や私の友人、同僚の官庁訪問についての経験談を書かせてもらいます。どれも実際に起きたことです。

訪問していない官庁から連絡がきた話

知らない番号から官庁の電話がきた

先ほど官庁訪問を行なっていない官庁から連絡が来ることもあると書きましたが、これは私自身に起きたことです。全く関わりのなかった官庁から、突然電話がかかってきました。そして最終的に、私はそのうちの1つに就職することになります。内々定ゼロの状態から何が起きたのかを書いていきます。

最終合格しても内々定はゼロだった

私が官庁訪問を終えた際、どの官庁からも内々定をもらえていませんでした。人事院面接の結果が発表され、最終合格はしたものの、内々定は無し。

その時は志望していた国税局は不合格となっていて、これからどうしようかと考えている時でした。

知らない番号から検疫所の電話

最終合格をした数日後、知らない電話番号から電話がありました。調べてみたところ、名古屋検疫所でした。

全く関わりのない所からの電話で動揺しつつ、折り返したところ「もし興味があれば面接に来ませんか」という内容の話でした。採用候補者名簿から連絡したようです。官庁訪問を行なっていない官庁から連絡が来ることに、とても驚きました。

名前がカッコいいで決めた入国管理局

どうしようかと迷い、返事を保留にしていたところ、また新たに電話がありました。そこは名古屋入国管理局でした。名古屋検疫所と同じように入国管理局に関わったことは一度もなく、どんな官庁なのか詳しいことは分かりません。

面接を受けた理由

名前がカッコいい。

この理由で面接を受け、内定をいただきました。官庁訪問を行なっていなくても採用候補者名簿に載っていれば内定をもらえることもある、ということを知ることのできたエピソードです。

ケン
ケン

訪問していない官庁から、しかも2つも来たんですね。

ユウ
ユウ

驚きました。あのとき電話を無視していたら、今の私はいませんでした。

希望の官庁から後から内定が出た話

年明けに第1志望の官庁から連絡がきた

こちらは人気の官庁から連絡が来るというラッキーな出来事についての、私の友人のエピソードです。第1志望に落ちて、公務員浪人まで決めていた友人に、年が明けてから連絡が入りました。官庁訪問の結果は、思っているよりずっと長い期間、動き続けるという話です。

第1志望に落ちて公務員浪人へ

友人は法務局が第1志望で官庁訪問をしていました。面接の予約を初日に取り、面接ではとても盛り上がったそうです。ちなみに当時法務局は集団面接を行なっていました。

面接が終わり、次の連絡を待っていたものの連絡は無し。つまり、不合格となりました。他の官庁には興味は無く、人事院面接合格後にいくつかの官庁から連絡があったもののお断りをし、第2志望の市役所に向けて準備を始めます。

その後、志望している市役所を受験したものの面接試験で不合格となり、友人は公務員浪人をすることにしました。

私自身も大学4年生のときに受験した試験がすべて不合格となり、公務員浪人を選びました。そのときの結果は全落ちした話にまとめています。

年明けに届いた法務局からの電話

次の年の試験の準備をしている最中、年明けくらいに法務局から電話がありました。「面接に来ませんか」という内容で、友人は喜んで面接を受けに行き、法務局から内定をもらいました。

現在はどうか分かりませんが、私が受験生の頃、法務局はとても人気の官庁でした。その官庁から連絡が来て内定がもらえるのは、とても幸運です。このように官庁訪問では、しばらく時間が経ってから連絡が来ることもあります。

待つことにはリスクもある

友人の場合は志望している官庁や役所がはっきり決まっていたため、このようなラッキーが起きました。

しかし、ラッキーが起こることを狙って待つのはリスクもあります。友人も、年明けに連絡が来るまでの間は公務員浪人の準備を進めていました。その辺りは状況をみて判断してもらえればと思います。

訪問していない官庁へアタックした話

自分から官庁へ電話をかけた人の話

ここまでは連絡を受けた側の話でしたが、最後は自分から動いた人の話です。この話は私が入国管理局にいた頃に同僚から聞いた話で、聞いた時とても驚いたのを覚えています。待つ以外にも道はある、ということを教えてくれた出来事でした。

30歳で最後の受験だった同僚

私の同僚は大学から大学卒業後数年間、とある国家試験に向けて勉強を行なっていました。しかし、なかなか合格できず、20代後半で進路を考え直し、公務員試験を受けることにします。受験の時の年齢は30歳、受験できる最後の歳でした。

受けられるだけ試験を受験し、合格したのは国家一般職だけでした。そして、官庁訪問を行ったものの、どこからも内々定はもらえなかったそうです。どのような官庁があるのかは 公務員の種類 にまとめています。

自分から電話して面接を頼んだ

どうするかと悩み、同僚は行動を起こします。入国管理局へ電話をし、面接を受けさせてほしいと言いました。職員の方はとても動揺していたそうです。そして、面接を受けることに了承しました。

ケン
ケン

そんなことをして、いいんですか。

ユウ
ユウ

普通はやりませんよね。私も聞いたときは驚きました。

熱意にとても感動したと言われた

そして面接を経て、入国管理局の内定を得ることができました。

職員の方が言っていたこと

熱意にとても感動した。

私はこの話を入国管理局の研修の時に同僚から聞いて、すごい行動力にとても驚きました。それと同時に、官庁訪問ではその官庁に入りたいという熱意を示すことが大切だなと感じたエピソードでした。熱意の示し方については 官庁訪問のコツ にも書いています。

内々定がない場合のよくある質問

内々定がもらえなかった場合のよくある質問

ここまで3つの話を紹介しました。それでも、自分の場合はどうなのかという不安は残ると思います。最後に、内々定がもらえなかった場合によく出る疑問をまとめておきましょう。

官庁訪問で内々定が1つももらえませんでした。もう終わりですか

人事院面接に合格して採用候補者名簿に名前が載っていれば、まだチャンスはあります。後から官庁の連絡があり、内定をもらえる可能性が十分にあるためです。私自身、官庁訪問ではどこからも内々定をもらえませんでしたが、最終的に名古屋入国管理局から内定をいただきました。

なぜ後から内定がもらえることがあるのですか

公務員試験の受験生のほとんどは色々な官庁や役所の試験を受験しており、複数から内定をもらう受験生も多くいます。志望先を選ぶとそこ以外は辞退することになるため、辞退された官庁は採用候補者名簿から次の受験生に声をかけることになります。

訪問していない官庁から連絡が来ることはありますか

あります。私は官庁訪問をしていない名古屋検疫所と名古屋入国管理局の2つから電話をもらいました。採用候補者名簿から連絡したようです。

いつ頃まで官庁から連絡が来ますか

正確には分かりません。ただ、私の友人は年明けにとある官庁から連絡が来たため、少なくとも年明けくらいは可能性があります。時間がかなり過ぎてから辞退者が出た場合、採用候補者の順位が低くても連絡が来ることがあります。

人気の官庁から連絡が来ることもありますか

あります。私の友人は第1志望の法務局に落ちて公務員浪人を決めた後、年明けに法務局から電話をもらい、面接を受けて内定をもらいました。当時の法務局はとても人気の官庁でした。

連絡を待っているだけでよいのですか

待つだけが正解とは限りません。ラッキーが起こることを狙って待つのはリスクもあるため、状況をみて判断してください。私の友人も、連絡が来るまでの間は次の年の試験の準備を進めていました。

自分から官庁へ連絡してもよいのですか

私の同僚は入国管理局へ電話をし、面接を受けさせてほしいと伝えて、実際に面接を受けて内定を得ました。職員の方は熱意にとても感動したと言っていたそうです。普通のやり方ではありませんが、そういう道もあるということです。

内々定がなかった場合のまとめ

内々定がもらえなくてもまだ終わっていない

今回の記事では、官庁訪問でどの官庁からも内々定をもらえなかった場合にどうするべきか、書かせてもらいました。官庁訪問後に内々定が1つももらえなかった場合でも、人事院面接に合格して採用候補者名簿に名前が載っていればまだチャンスはあります。

この記事の振り返り
  • 名簿に載っていればチャンスは残る
  • 内定を辞退する受験生は多くいる
  • 訪問していない官庁から連絡が来ることもある
  • 年明けに連絡が来た人もいる
  • ただし待つだけにはリスクもある

公務員試験の受験生は色々な試験を受験していることが多く、内定を辞退する受験生も多くいます。そのため、辞退者が出た官庁では受験生に声をかけていくことになります。そのような中で、官庁から連絡をもらえる可能性は高いため、しばらく待ってみてもいいと思います。

この記事で紹介した3つの話は、どれも実際に起きたことです。官庁訪問をしていない官庁から電話が来た私、年明けに第1志望から連絡が来た友人、自分から電話をかけて内定を得た同僚。今どんな状況でも、道が1つだけということはありません。

官庁訪問は国家公務員一般職において、内々定をもらえるかどうかを左右する大切な試験です。しっかりと戦略を立て、面接官の人に熱意を示して頑張りましょう。次の受験に向けて動く方は 公務員試験の始め方 から読み直してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。