筆記試験に合格すると、次は面接試験が待っています。筆記試験と同様に、面接試験もとても大切な試験です。ところが面接には複数の形式があり、受ける試験によって何が行われるかが変わります。

こんな不安はありませんか
  • 面接の形式ごとの違い
  • 自分が受ける試験の形式
  • 集団面接での答え方
  • 集団討論で求められること
ケン
ケン

面接って、面接官と1対1で話すものだと思っていました。

ユウ
ユウ

それは個別面接ですね。ほかに集団面接と集団討論があって、受ける官庁や役所によって行われる形式が違うんですよ。

ケン
ケン

形式が違うと、準備も変わってくるんですか。

ユウ
ユウ

変わります。特に集団討論は、ほかの2つとはまったく別物だと思ってください。

この記事では、面接試験にどのような形式があるのか、そして国家公務員と地方公務員で何が行われるのかを整理していきます。あわせて、私が実際に受けた面接の中身と、集団面接や集団討論でうまくいかなかった経験についても書かせてもらいます。筆記試験から内定までの全体像は 公務員試験の流れ にまとめているので、今どの段階にいるのかを確認したい方はそちらもどうぞ。

面接試験の3つの種類

面接試験は3つの形に分かれる 個別面接 集団面接 集団討論

面接にはいくつかの形式があります。主に個別面接、集団面接、集団討論の3つで、官庁や役所によって行っている形式は違います。同じ公務員試験でも、受ける先が変われば当日やることが変わるということです。まずはこの3つがそれぞれどういうものなのか、人数や質問のされ方の違いからつかんでいきましょう。ここが分かっていないと、対策の方向がずれてしまいます。

個別面接の特徴

個別面接が面接試験の1番基本的な形式になります。受験者1人に対し、面接官が3人から5人程度という形です。

聞かれる内容は志望動機や、学生の時に頑張った事等、様々な事が聞かれます。私の経験上、志望動機はほぼ間違いなく聞かれ、あとはその官庁や役所の話題に絡めた内容が聞かれることが多かったです。質問されるのは自分1人なので、質問に対ししっかりと答えます。

志望動機はほぼ必ず聞かれるため、早い段階で自分の言葉にしておきたいところです。私がどんな動機で公務員を目指したのかは目指したきっかけに書きました。

集団面接の特徴

受験者が3人から10人程度に対し、面接官が1人から8人程度で面接を行います。この形式の面接は採用人数が多い官庁や役所で行われるようです。

個別面接と比べると、質問が1問1答という感じで短めです。私の時は志望動機は聞かれ、あとは「仕事を行う上で大切なことは何か」や「効率的に仕事を行うにはどうすればいいか」等が聞かれました。

個別面接と集団面接の違いの比較表 受験者の人数 面接官の人数 質問の形 行われる場面
個別面接と集団面接の違い

集団討論の特徴

受験者が5人から8人程度のグループになり、1つのテーマを議論して発表する形式になります。討論のやり取りを3人程度の面接官が見て、評価をします。

個別面接や集団面接が「聞かれたことに答える」試験なのに対して、集団討論は初めて会った人たちと一緒に1つの結論を作る試験です。同じ面接という言葉でも、求められるものはまったく別物だと考えてください。

集団討論の進み方 役割を決める テーマを議論 結論を出す 発表と評価
集団討論の進み方

各官庁と役所で行われる面接

受ける試験で面接の形式が変わる

ここからは、各官庁や役所で実際にどの形式の面接が行われるのかを書いていきます。私が受験した試験については経験談も書いていきますので、参考にしてください。受験する先が決まっている方は、自分が受ける試験のところを重点的に読んでみてください。何人の面接官の前に座ることになるのかが分かるだけでも、当日の緊張の質はずいぶん変わります。

国家公務員の面接

国家公務員では個別面接が行われます。私が受験した国税専門官と人事院面接では、受験者1人に対し面接官が3人の個別面接でした。

また、私は受けたことはありませんが、裁判所事務官の面接試験も同じ形で面接を行うようです。国家公務員と地方公務員の区分そのものについては、公務員の種類 で説明しています。面接がいつ行われるのかは 公務員試験の日程 で確認してください。

官庁訪問で行われる面接

官庁訪問では個別面接と集団面接が行われます。官庁の数だけやり方があるため、個別面接と集団面接以外の形式もひょっとしたらあるかも知れませんが、私の経験や、周囲の話を聞く限りは今のところこの形式だけです。

官庁訪問そのものがどういうものなのか、内々定までどう進むのかは、官庁訪問とは でまとめています。

官庁訪問で実際に受けた面接

私の経験を参考に書いておきます。防衛省東海防衛支局、国立病院機構(当時は官庁訪問先の1つでした)の2つは個別面接を行いました。

防衛省東海防衛支局は受験生1人に対し面接官3人で行い、国立病院機構は受験生1人に対し面接官は2人でした。余談ですが、国立病院機構は面接会場が病院となるため不思議な感覚でした。

ケン
ケン

病院で面接というのは、たしかに不思議ですね。

ユウ
ユウ

落ち着かない感覚でしたよ。ただ、聞かれることは他の官庁と変わりませんでした。

法務局が集団面接を行いました。受験生が5人に対し面接官は1人でした。私が経験した中では、唯一法務局が集団面接を行っています。

集団面接での失敗談

集団面接で回答の長さに失敗した話

私はこの集団面接で少し失敗したことがあります。何かと言うと、質問に対する答えの長さです。集団面接の場合は個別面接と違い、質問に対して回答の長さが少し短くなります。頭では分かっていたつもりでしたが、本番でその加減を誤りました。同じ失敗をしてほしくないので、恥ずかしい話ですが書いておきます。

志望動機で答えが長すぎた話

私はこの法務局の集団面接の際、回答をするのが受験生の中で1番最初でした。そのため、質問に対してどれくらいの長さで回答すべきなのか、他の受験生の回答を聞いてから答えることができません。

最初に志望動機を聞かれ、志望動機ということでしっかりと答えようと思い、考えていることをしっかりと話しました。すると、私の後の受験生の人が短く簡潔に答えていき、明らかに私だけ回答が長かったのです。

これが良かったかどうか分かりませんが、私だけダラダラと話してしまった、というのを私は感じました。「しまった」と思いつつ、次の質問は気をつけようと思いました。

今度は短く答えすぎた話

次の質問は「仕事を効率的に行うにはどうしたらいいか」という質問でした。私は志望動機の回答の反省を活かし、簡潔に答えました。その回答に対し面接官は「はい」というちょっぴりドライな反応でした。

そして私の次の受験生からの回答は、私が志望動機を話した時のような長さで答えていきます。今度は私だけ短く薄い内容を答えたようになりました。志望動機に続き、モヤモヤする結果となりました。

ケン
ケン

周りに合わせようとして、かえってズレてしまったんですね。

ユウ
ユウ

そうなんです。合わせにいった結果、2回とも浮いてしまいました。

周囲を気にせず答えればいい

この経験から、集団面接の質問に対する回答について、周囲のことは気にせずに思ったことや伝えたいことを答えればいいと思いました。

私のように変な考えを起こして回答を行いモヤモヤするよりも、考えをしっかりと伝えてスッキリと終わらせましょう。回答の長さを人に合わせても、その人の答えが正解だとは限りません。なお、官庁訪問そのものの動き方については 官庁訪問のコツ も参考にしてください。

地方公務員の面接と集団討論

地方公務員の集団討論はチームプレイ

ここからは地方公務員の面接について書いていきます。地方公務員は組み合わせが多彩で、国家公務員のように個別面接だけで終わるとは限りません。私がとある市役所を受験した時には集団討論があり、ここで大きくつまずきました。結果は不合格でしたが、その原因ははっきりしています。これから集団討論を受ける方には、特に読んでほしい部分です。

地方公務員の面接の組み合わせ

地方公務員は県庁や市役所等によって個別面接や集団面接、集団討論等様々です。個別面接と集団討論、又は集団面接と集団討論という組み合わせが多いです。

市役所で受けた面接の中身

私がとある市役所を受験した時は、最初に個別面接が行われ、その後に集団討論でした。個別面接は受験生1人に対し面接官が3人でした。質問は志望動機等よくある質問でした。集団討論では受験生が5人に対し面接官が3人でした。

個別面接は良かったのですが、とても苦戦したのは集団討論でした。その時のことを書いていきます。

役割分担で起きた沈黙

集団討論は、その日に会ったばかりの人達と一緒に行います。そのため、息を合わせて討論をするのはとても難しいです。討論がスタートしたら、まずは司会や書記、タイムキーパー等を決めていくことが多く、この時もそのような形でした。

私は司会を務める自信は無かったため、司会は誰かにお願いし、他の役割に立候補しようかなと思っていました。まずは司会から決めていきます。しかし、司会について、誰も立候補せずしばらく沈黙が続きました。

この沈黙が本当に怖かった

誰かにお願いしようなどと考えていた自分の愚かさを、討論中に反省しました。

そのあと司会を立候補してくれた人がいて、無事に司会は決まりました。そして、司会の次は書記やタイムキーパーを決めていきました。すると、今度はみんなが立候補をし始めたために決まるまでに時間がかかりました。私も立候補しようとしましたが、立候補する人が多く、怖気付いて手を下げてしまったのです。

まとまらずに終わった討論

そこからの討論について、みんなバンバン意見を言い合い、収拾がつかなくなり、まとめの時間になりましたが、ほとんど意見はまとまらずに討論は終わりました。

集団討論では、みんなが最後のまとめに向かって調整しながら討論し合うのが1番いいのです。ところが話し合いの最中、私は意見を言うのに必死で、方向性等を考えずに発言していました。討論のメンバーの大半が、そのような感じだったのだと思います。

ケン
ケン

意見を出すことと、まとめることは別なんですね。

ユウ
ユウ

別です。たくさん話した人が評価されるわけではないんだと、後から分かりました。

しばらくして結果発表がありましたが、不合格でした。結果には納得です。もっと集団討論の練習を行なって、討論をしっかりと進められるようにできていればと少し後悔しました。

面接試験のよくある質問

面接試験のよくある質問 受験生が迷う6つの疑問

ここまでで面接の形式のイメージはついたと思いますが、人数や答え方など、細かいところはまだ気になるはずです。最後に、面接試験についてよく出る疑問をまとめておきます。

公務員試験の面接にはどのような種類がありますか

主に個別面接、集団面接、集団討論の3つです。官庁や役所によって行っている形式は違うため、自分が志望する先ではどの形式が行われるのかを調べておくと有利になります。

個別面接では面接官は何人ですか

受験者1人に対し、面接官が3人から5人程度で行われます。私が受験した国税専門官と人事院面接では、いずれも面接官は3人でした。

集団面接はどのような試験で行われますか

採用人数が多い官庁や役所で行われるようです。受験者が3人から10人程度、面接官が1人から8人程度という形になります。私が経験した中では、官庁訪問で訪れた法務局が集団面接でした。

集団面接では回答の長さを周りに合わせるべきですか

周囲のことは気にせず、思ったことや伝えたいことを答えればよいと思います。私は周りに合わせようとして、長すぎたり短すぎたりの両方をやってしまい、かえってモヤモヤする結果になりました。

集団討論では何をしますか

受験者が5人から8人程度のグループになり、1つのテーマを議論して発表します。討論のやり取りを3人程度の面接官が見て評価します。最初に司会や書記、タイムキーパー等の役割を決めていくことが多いです。

集団討論で評価されるのはどのような人ですか

私の経験からは、意見をたくさん言った人ではありません。みんなが最後のまとめに向かって調整しながら討論し合うのが1番よく、方向性を考えずに発言だけしていた私は不合格でした。

面接試験の種類のまとめ

面接試験の種類のまとめ 形式を知れば準備できる

今回の記事では「面接試験の種類」について書かせてもらいました。面接試験にはいくつかの形式があり、主に個別面接、集団面接、集団討論の3つです。

この記事の振り返り
  • 個別面接は受験者1人に面接官3〜5人
  • 集団面接は採用人数が多い官庁で実施
  • 集団討論は5〜8人で1つのテーマを議論
  • 国家公務員は個別面接が基本
  • 地方公務員は集団討論との組み合わせが多い

それぞれの面接によって特徴が違うため、自分が志望する官庁や役所の面接はどのような形式か、調べておくととても有利になります。また、集団討論はチームプレイとなり、個別面接や集団面接とは形式が全然違います。しっかりと練習を行った上で集団討論に臨みましょう。

私が集団討論で不合格になった原因は、練習不足でした。個別面接は1人でも練習できますが、集団討論は相手がいないと練習になりません。独学でいちばん埋めにくい部分が、ここだと思います。予備校を使うかどうかで迷っている方は、予備校と独学の比較 を読んでみてください。両方を経験した立場から比べています。

なお、2次試験では面接と並んで論文試験も行われます。そちらの種類と出題については 論文試験の種類 にまとめています。

形式が分かったら、次は対策です。具体的な進め方は 面接試験の対策 に書いていますので、あわせて読んでみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。